FINAL EXIT Central Europe Tour 2014 report by Ryohei Kikuchi pt.1

ノイズの若大将、FINAL EXIT
ギター・ヴォーカル Hisao とドラム Ryohei という2人だけのシンプルな編成にもかかわらず出てくるサウンドはノイズとグラインドと笑いが起こる笑撃的なグラインドコアで世界中からカルトな人気を誇る。
2014年は結成20周年という事でOEFアジアにも出演し過去アナログ音源をまとめたディスコグラフィーをリリースするなど活発的に活動。さらに勢いにのり初のヨーロッパツアーを敢行。ツアー最終日にはチェコの OBSCENE EXTREME FESTIVAL に出演。
それではドラムのRyoheiからヨーロッパツアーのリポートをお届けしよう!

Ryohei 
7月11日~12日

FINAL EXIT初ツアー、初海外、はたまた自分は初飛行機!

海外ツアー諸先輩方に、初海外でヨーローパは無謀だなどと激励のお言葉を頂いたりしながら出発の日に。

今回ツアーにあたって、オーガナイザーのCurby/Obsceneから「シンバルは全部持って来い!」という指令があり、荷物は激重に。
メンバー2人しかいないので、分散も出来ず、家から成田まで行くのもかなり大変だった。

前々日からの台風で、欠航が危ぶまれたが7月11日定刻に無事に出発。もし欠航していたらツアー初日(7月12日)の”Play Fast or Don’t Festival”がいきなりキャンセルになってしまうので、それだけは絶対に避けたいと思っていたら台風が予想より早く通過してくれて良かった。

アタテュルク・イスタンブール国際空港
成田からトルコ/イスタンブールでのトランジットを含めチェコ/プラハまで約20時間のロングフライト。トルコ航空の噂は色々と聞いていたので、遅れ等が心配だったが定刻にイスタンブールに到着。

約4時間トランジットで滞在したアタテュルク・イスタンブール国際空港は、アジア/中東/ヨーロッパなどの中間地点にあたる為か色々な人種の人々が行き交い興味深かった。

乗り換え
定刻にヴァーツラフ・ハヴェル・プラハ国際空港に着いた時には、時差ボケだかなんだか良くわからない状態だった。
入国手続きなどを済ませ(パスポート見せるだけで滞在理由とかは一切聞かれなかった。やっぱ噂通りヨーロッパは緩いのか?)荷物を受け取りに行ったが待ってもヒサヲ氏のギターが出て来ない。

探していると、同じ飛行機に乗り合わせたクレー射撃スリランカ代表選手達の銃と間違われ別の場所に。いつもながらの適当な英語で何とか受け取れたけど、ちょっとドキドキだった。

ヴァーツラフ・ハヴェル・プラハ国際空港
空港には、”Play Fast Or Don’t Festival”の企画者の1人、Ottoの友人とその息子が迎えに来てくれていたが、ギターの件がありかなり待たせてしまった。

空港からフラデツ・クラーロヴェーにある会場までは、車で1時間半ほどかかるとの事。
プラハ市内を抜け高速を使い会場までドライブ。プラハ市内は、古い趣のある建物と新しい近代的な建物が混在している感じだが、街全体が林の中にあるような感じで緑が多く奇麗なイメージだった。英語がほとんど分からない彼らと談笑しながら会場へ。

息子くん。車内ではほとんどPSPやってた (笑)
プラハ市内。こんな素敵な城も


観光客丸出し(笑)

PLAY FAST OR DON´T FESTIVAL 2014
Czech Republic

Play Fast Or Don’t Festival・ライブ会場

Ottoと。後に息子くんもチラリ(笑)

会場に入ると楽屋に案内され、荷物を下ろすとOttoが来てくれハグ。
自分とはかれこれ20年近くやり取りしており、今回初対面!感激!

会場を案内され一回りする。
ものすごく広い草原の中にシェルターか格納庫的なのがいくつも点在しており。
その中の1つが今回の会場になっていた。(後になって分かった事だが、元は軍の空港だったらしく、ライブ会場は軍用機の格納庫、それを民間に開放しフェスティバルパークとして使っているようだ。)

他の格納庫。ライブ会場内部もこれと同じような感じ


戦車まで!

会場にはそこら中に軍団がウヨウヨ (笑)
フードスタンド(基本的にヴィーガンフード)、ビアスタンド、マーチャンのブースなどが点在。
皆ライブはもちろんの事、談笑しながらビール飲んだり、マーチャンを漁ったりと思い思いに過ごしているようだった。基本車で乗り付けキャンプをしながら楽しんでる人たちが多いようだった。

テントが設置してあり、皆飲んだり・談笑したり



Grind Restautant!!

各レーベル・ディストロも物販ブースを出していた

テントサイト

会場に設置してあった男(小)用のトイレ。何と四方から出来る!画期的!位置は高いです(笑)



自分たちも一息ついてからブースを開く。
まさか、青空の下とは思わなかったが・・・
まだ準備が終わってないうちからお客が沢山来ててんてこ舞い。
アジア人がうちらしかいないせいか注目を集めているようだった。

皆さんご存知、Curby/Obsceneと

しばらくすると今回のツアーのオーガナイザーCurbyや、ツアーメイトのThe Killのメンバー、イタリアから急遽来てくれたBrandy、旧友や最近やりとりしていた出演バンドのメンバーらも来てくれ談笑、お客さんも次々と来て思ってたより全然忙しかった。

Barvak/Insane Society Recordsと。3月のOEF ASIAにも来てました

Brandy/Grindblock Recs.と。こちらも3月に来日。来年も来るそうです。

フランスのGrindバンド、Whorsenationのギター氏と。Whoresnation要チェックです!

Mira氏と。彼は、自分の誕生日にギグを企画して海外バンドを呼んだりしているそう。
今回誘われたが日程が合わず断念。

Mira氏とその友達Michal氏と。この2人とはOEFでも再会することに



ブースが少し落ち着いた所で、今回のもう一つのお目当てチェコビールを!
適当に選んだ店でビールを頼む。しかも生!ウマい!何でも、小さい醸造所のビールだそうで、日本ではお目にかかれない一杯!

ビールを飲みながら以前からやり取りしていた人たちに挨拶がてらブースを訪れるAndy/EveryDayHate、Jacek/GrindFather Prod、Eric/Turbokrieg、Sacha/Chiens 等、色々な人たちと会え、充実した時間を過ごす。

Jacek/Grindfather Prod.と

そんなこんなしているうちに、Turbokriegが始まるので会場内へ。
Ericのセクシーダンスにやられる(笑
そして期待のフレンチグラインダー、Chiens!ライブもかっけぇ!Sachaドラム巧い!

チェコは日本よりも日が長いようで、夜8時・9時でもまだ明るい。
でも気温は日本より低いのか、夜になるとかなり冷えて来た。雨の日用に持って来ておいてたウィンドブレーカーを羽織る。持って来ておいて良かった。

そんなこんなで自分達の出番に。
いつも通りセッティング。始まる前から怒号が飛び交う。始まってみると自分達が予想していたより大盛り上がり!FINAL EXIT史上初となる観客のダイブもあり、うちらもダイブ!アンコールまでやらせてもらって大盛況!




そのときの動画はこちら

片付ける間もなくブースを見てみると何と!長蛇の列が!急いで戻りお客さんを捌く。
皆大絶賛してくれて、本当にやっていて良かったと思った。
一段落付いた所で機材を片付け楽屋に収納。

ここでやっと夕飯。スタンドでヴィーガンバーガーや、ファラフェルを食べる。もちろんビールも!
気づいたらもう0時。外はかなり寒いが、皆帰る様子もなく盛り上がっていた。

全てのバンドが終わり、機材を片付けツアーメイトのThe Killのメンバー、翌日も共演するTurbokriegのメンバーと共にOttoのバンで今日の宿へ。
ホステルと言っていて、簡易宿泊所的な物か。トイレは共同だったが、部屋にシャワーもあり快適だった。

The Killのメンバーと翌朝の朝食の約束をし、就寝。
疲れていた為かすぐに眠りについた。

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