MARYLAND DEATH FEST report by Ryota (DEATHLIKE SILENCE) part 1


アメリカ最大のアンダーグラウンドメタルフェス、MARYLAND DEATH FEST
2003年からスタートしたこのフェスは2014年で12回目。年々規模が大きくなり現在は2会場、3日間におよび出演バンドもアンダーグラウンドの底の底のバンドからメジャー系のメタルバンドまでが出演するという夢のようなフェス。
日本からはこれまでにCOFFINS, UNHOLY GRAVE, SIGH, CHURCH OF MISERY, BUTCHER ABC などが出演。
行きたくてもなかなか行けない、そんな夢のメタルフェス、MARYLAND DEATHFEST がどんなに楽しかったかブラッケンドハードコアバンド、DEATHLIKE SILENCE の Ryota が Kultivation のためにリポートしてくれた!
なんか悔しいけど、コレを読んで見て、行った気になろう!!
まずは part 1 です!! Ryotaくん、よろしく!!!!

Ryota : 前年はチケットが売り切れてしまって諦めたMARYLAND DEATH FEST (以下 MDF)へ行ってきました。今回の同行者も昨年の CHAOS IN TEJAS 2013 へ一緒に行ったフクダくん。

私の今回の目当てのバンドは一時的に再結成をしているSWEDISH DEATH METALのレジェンド、GOD MACABREでした。まぁBOMBS OF HADESでも見に行ったかもしれませんけど(笑)。
一般的にはDARK ANGELが期待のヘッドライナーって感じでしょうか。今回はULVER、ANTISECT、TRIPTYKONのキャンセルが残念でした。。
THE SECRETのキャンセルで代わりにCOFFINSが出たり、ACxDC (ANTICHRIST DEMONCORE) の出演が決まったりしましたけどね。


さて、まず最初に今回の渡航費用などを諸々開示しようかと思います。 これから「海外のフェスに行きたい!!」と考えている方の参考になれば幸いです。 因みにMDFに行きたいと思っている方、手持ち資金は10万円じゃ足りないかも。
物販ブースに買い切れない程のバンドTシャツやパッチ、レコードが並ぶからです。オフィシャルもブートも区別しにくいですが、すごい量です。お祭りです。HEADBANGERSは財布の中身にご注意。

航空券 : 往復117,220円
ホテル代 : 52,558円(105,116円を大人2人で割ってます)。
ライブのチケット代:21,000円(総合計200ドルぐらいかな?)
手持ちの資金:73,000円(700ドル分)
合計:263,778円

改めて数字にすると費用に驚きますね。。これでも航空券は早めに取って、海外保険も一切つけていないので安いはずです。強いて言うなら今回は日本とアメリカの往復をANA(全日空)に指定したので1万円ばかり高くなっているぐらいですかね。

ホテルは宿泊人数が多ければ安くなるはずです。あ、少し高くても電子レンジと冷蔵庫があるホテルをお薦めします。
今回はケトルを現地購入してライブ後の空腹をカップラーメンで満たした感じです(苦笑)。
1週間滞在するならあまりケチらずにそれなりの場所がいいですよ。

防犯対策ですが、危なそうなところには近寄らないが一番でしょうね。アメリカは街のストリートやブロックごとに雰囲気が違います。
そして夜はやっぱり怖いです。フェスは大体深夜に帰ることになるので、帰り道は迷わず帰れるように把握しておきましょう。

会場でのカメラやビデオカメラの持込み、撮影は全然問題ありません。
手荷物検査はちょいと面倒ですが、PANTERAのダレル(DIMEBAG DARRELL)の悲劇の例もありますので協力しましょう。


アメリカでは路上での喫煙はOKですが、室内では禁止です。外でタバコ吸ってるとよくブラザーたちにおねだりされます。
またアルコールは路上で飲む事はできません。決められた敷地内やお店で飲みましょう。テキサス行ったとき、屋台でビール頼もうとしたら笑われました(笑)。
交通機関に触れておくと、アメリカのバスと電車はいつ来るのか、はっきり時間が明示されていません。
乗る場所がある、という事だけです。バスは降車ボタンがあるわけでなく、黄色いヒモを引っ張って降車の合図とするようです。そのシステムが未だ謎で戸惑います(笑)。
空港からホテルまではシャトルバスを利用しました。それほど高くなくて良心的です。
タクシーはやっぱり高いと思います。公共の交通機関を利用できるなら利用した方が良いと思います。
バスの運ちゃんの運転が荒っぽくてスリリングですし!


持って行くと便利なものはスリッパ。飛行機内でもホテルでも足が楽です。耳栓も用意しましょう。寝る時にも役立つし、ライブの時も爆音から耳を守ってくれます。
あ、英語は喋れた方がいいですけど喋れなくても案外大丈夫です。何とかなります。
カナダ経由でアメリカへ入国する場合は色々質問されるようですのでご注意。
メリーランド州(MARYLAND)のボルチモア(BALTIMORE)っていう場所は海が近くて横浜みたいな感じですかね。
メジャーリーグの野球チーム、オリオールズ(THE ORIOLES)の本拠地だという事で、野球ファンなら案外知られた場所だと思います。
海が近いせいか湿気もあり、夜は少し涼しいという感じでした。名物は海産物で、中でもブルークラブ(BLUE CRAB)というワタリガニが有名です。茹でると赤くなるし、ぶっちゃけ食べるところ少ないです(笑)
さて、そろそろ日ごとに書いていきます。もちろん記憶が曖昧な部分がありますが、、。
色んなバンドを見たけれど、全部のバンドを撮影することは出来なかったので映像があるバンドだけリンクを貼ってあります。
それではレッツラゴー。

5月20日(火)

前日、あまりにも眠れなくて出発時間まで起きていた。
東京駅6:40にフクダくんと合流、7:00の成田行きのバスで成田空港第一ターミナルまで向かう。出発前は前回立ち寄った蕎麦屋で最後の晩餐。ネギ大根おろし蕎麦セットを注文。ウマし。
航空会社は行きも帰りもANAを利用。前回の渡米はUNITED航空だったので、比較をしようってことなったのだが、比較するまでもなく座席の快適さに二人とも歓喜の声を上げていた。寝不足もあり、機内ではゆっくり眠る事ができた。

成田からシカゴ空港、そしてボルチモアへ空の旅。

昼過ぎぐらいに現地到着。やっぱり飛行機での長距離移動は疲れる。ボルチモア空港からシャトルバスでホテルへ向かう。
シャトルバス、って言ってもバスほどの大きさではなくて、ワゴン車みたいな感じだった。

ホテルについて部屋に入り、設備確認。。電子レンジが、、ない、、。冷蔵庫も、、ない、、。
テキサスの時には散々お世話になった家電がごっそりない。。
由々しき事態なので、食料と酒類、ケトルを買いに行く。しかしこれがしんどかった。。
近くのセブンイレブンには酒は置いていないので店を探して歩いた。
ドラックストアの店員のおばさんに「はぁ?」とか言われるし、言葉を発するのが億劫なくらい疲れ果ててしまった。中華料理屋のテイクアウトを食べて寝てしまった。
一滴も酒を飲まず。


5月21日(水) PRE FEST PARTY @ OTTOBAR

疲れた体を引きずってホテルの朝食。
カリカリ過ぎるベーコン、スクランブルエッグに細切りポテト炒め、紅茶のパン、、 王道過ぎるメニューが逆に気持ちいいくらいだ。
案の定、胃がもたれる。ただクランベリージュースはとても美味しかった。

バスでトニー(TONY)お店のCELEBRATED SUMMER RECORDS、ジョー(JOE)のお店のBLACK MESS RECORDSへ行く。
トニーはフクダくんがA389の10周年イベントに行ったときにお世話になった恩人。しかし今日は留守だったので後日出なおすことに。

BLACK MESS RECORDSはまさにメタルなお店。疲労が取れない自分はINTERMENTのTシャツを買ったおかげで少し気分を持ち直すことができた。


昼食は中華料理屋で食べたが、量が如何せん多い。レギュラーサイズは頼むべきじゃないと思った。酒屋でビールを買ってホテルへ戻る。
さて、夜はホテルから歩いて前夜祭会場のOTTOBARへ。 ハコの前でDARKCORPSEのメンバーでもあった哲王(マシュー)とバッタリ。
お笑い芸人のような軽快なノリの日本語をまさかボルチモアで聞くなんて(笑)。

MDFのドキュメンタリーの放映。

内容はMDFの誕生秘話っていう感じ。この10年間、様々な困難がありつつも、家族や友人たち、ボルチモア市民の協力があって成り立っている事が良く伝わる作品だった。PANTERAのアンセルモ(PHIL ANSELMO)が発言する度に笑いが起こっていた。
今夜はNOISEM、BLACK BREATH、MISERY INDEX、IMMOLATIONの4バンド

1バンド目のNOISEMはとても勢いがある若手バンドだった。音はメタルを彷彿させるが軸はハードコアだと思う。日本での若手バンドと一緒にツアーしたら面白そう。

Ryota shot による動画はこちら! http://youtu.be/oen6moy4kB0

2バンド目は来日もしているBLACK BREATH
スゥエディッシュデスを踏襲しているが、カビ臭さが抑えられていると思う。チーズでいうと青カビではなく白カビって感じ?しかし、この手のバンドはHM-2使ってるか足もとを見ちゃうね(笑)


3バンド目はMISERY INDEX
このバンドも来日してるんだけど見に行ってなかった。演奏が上手くてカッチリしていて、曲もメリハリもあってノリやすい。若いコには受けそうだなぁと思った。


トリはIMMOLATION
言わずもがな90年代を代表するデスメタルバンド。不穏な旋律と巧みなリズム隊が生み出す邪悪さがとてもグッド。煽りもバッチリ、まさにデスメタルの金字塔。


ライブ会場で EXTREMITY RETAINED が売っていたので購入。
大熊さん(NECROPHILE)が寄稿しているとの話を聞いていたし大変興味深い。もう大分いい時間だったので真っ直ぐ歩いて帰った。

kultivation : まだ前夜祭だって〜のにもうIMMOLATIONやらMISERY INDEXが観れてしまうなんて羨ましすぎる!!!
part 2はいよいよ本チャン、MDF です!! 



JIG-AI off-shot in Tokyo 2014

2014年 春に来日した日本マニアのゴアグラインダーズ、JIG-AI フロム チェコ共和国
前回、kultivation のインタビューに答えてくれた彼ら。よほど日本が好きと見えて彼らのオフショットを送ってくれた! ステージ上以外の JIG-AI も見れる貴重なショット。ベタな観光してます!

first night in tokyo with friends
台湾のBRAIN CORROSIONやGO-ZENのメンバーらなんかと浅草で飲み会!




praying to the grind gods before shows 

gore grind brotherhood, Buraak and Jaro (ex Dead Infection)

Training before show

Hanging out in Akiba


Buraakと元DEAD INFECTIONのヴォーカル、Jaro と浅草のインドカレー屋にて

thanks to all fans

photo session with GO-ZEN in sega house in akiba 

we found what we were searching for

There was time for romantic adventures as well


keepers of the grind garden

Chill out at hostel before leaving japan


Last moments in Japan
最後のお別れではCRIPPLE BASTARDSのメンバーらとも合流


Interview with JIG-AI, April 2014


日本のオタクカルチャーからの影響やインスピレーションをジャケットや映像、曲名などに使用し21世紀以降のグラインドニュージェネレーションから絶大な支持を獲て来た JIG-AI が2014年春、待望の来日公演を行った。
そのナードなイメージとは裏腹に骨太でアグレッシブなゴアグラインドを叩き付け強烈なライブ披露してくれたJIG-AI
来日後、メンバーに日本はどうだったかインタビューしてみた!

Left to Right : Kaspy, Brain, Buraak + Kubine of SELF DECONSTRUCTION

ついに日本でライブをしましたが、どうでしたか?

Brain : 完璧!! 超楽しかったよ。ステージに立っている時も降りているときもとにかく楽しかった。
OEF アジア 2014 のライブはまるで本場 チェコ TrutnovのOEF のようだったよ。会場も満員だったしステージダイブもモッシュピットもいろんなダンスも、コスプレの人達もいたし! 素晴らしいライブだった。

Kaspy : 日本では3回のライブをしたけどこれまでの中でも素晴らしいライブ経験となった。日本には4日間だけ過ごしただけだったが観光したり演奏したりバンドを観たりできた。OEFでは良いバンドに良い人達が全力で楽しんでいたね。

Buraak : 日本でライブできて本当に幸せだったよ! みんな親切で食べ物も美味しいしコンサートもいい雰囲気だったし全てのバンドにとって夢が叶ったわけだ。僕は日本の文化と日本庭園が好きだし。僕らはまた絶対日本に戻ってきたいし東京以外の場所も見たいな。






一緒に共演した日本のバンドはどうでした?

Brain : Go-Zen, Flagitious Idiosyncrasy in the Dilapidation, Final Exit, Butcher ABC, Self Deconstruction, Contrast Attitude...

Kaspy : 日本の音楽シーンはパンクからメタルまで良いバンドだらけだよ。良いバンドのリストを上げたらきりがない。最近はC.U.M.とGALLHAMMERを聞いてるよ。



まるで本場チェコのOEFのように着ぐるみグラインダーにダッチワイフが飛び交う凄まじい光景!!




どうしてニューアルバムのタイトルを “Rising Sun Carnage” としたんですか?
日本の文化から影響を受けた?

Kaspy : もちろん、バンドのホームランドは日本だ。

Buraak : 日本の文化は僕に永遠にインスピレーションを与え続ける。そしてこれからも影響を受け続けるよ。アルバムタイトルはドラマーのKaspyのアイデアなんだ。



最後のライブは秋葉原 (アキバ) でした。狭い会場でしたが沢山のピュア / ダイハード JIG-AI ファンが集まりましたね?

Brain : 最狂! 地獄みたい熱くて素晴らしい人達、Go-Zenとも共演出来たし! 

Kaspy : 超イカれたライブであれは特別だった。

Buraak : 素晴らしいライブに最高のみんなと最高の雰囲気で僕たちにエネルギーを与えてくれた。
だけどステージを動き回るには狭かったし、あまりに暑過ぎてドラムのKaspyは何度も休憩をしなければいけないほどだった。みんなもトランス状態みたいなってたね。Awesome!



アキバは日本で有名な オタク (Nerd) タウンだけど何か知ってる?

Kaspy : Yes. アキバの事は知ってるよ。Go-Zenの連中とアキバいって楽しんだね。



日本のマンガやアニメオタク?

Brain : 僕はアニメは好きだけど僕はオタクじゃないな。僕はもっと音楽に焦点をあててる。

Kaspy : 僕はアニメもマンガも好きだよ。でもバンドにとっての一番重要なのは音楽だ。グラインドと日本ぽさの融合が好きなんだ。



日本で何か興味深いこととか驚いた事はありましたか?

Brain : 美味しい料理、尊敬の念と礼儀正しい人達、空間の最大限に使用する能力...

Buraak : 日本のものは全て興味深い。
たかだかトイレにいっても普通じゃない体験だったよ。便器に座っているのにまるで宇宙船のコックピットのようだった。Star Wars の新しい映画を撮影してるような、ね。

それでは最後に日本のファンにメッセージを! ありがとう!

Brain : Stay GRIND!! ライブでは素晴らしい雰囲気をつくってくれたみんなに。 JIG-AIを応援してくれてありがとう。また会おう!

Kaspy : ありがとう! またみんなとは今度はチェコのObscene Extremeで会えたらいいな。地球上で最高のフェストだよ。

Buraak : また絶対戻ってくるよ。で、スシ食べてビールのんで日本庭園でリラックスだ。 

JIG-AI、素晴らしいライブをありがとう! また彼らが日本にカンバックしてくれるよう応援しよう!!


Interview with CRIPPLE BASTARDS - Giulio, April 2014


1988年から活動するイタリアのハードコア/グラインドコアレジェンド、CRIPPLE BASTARDS がついに日本を襲撃した。これまで数多くの音源をアンダーグラウンドシーンで発表し、2014年にはRelapse Recordsからフルアルバムをリリース。グラインドコアと一言では片付けられない奥の深い、そして、もちろんアグレッシブがたっぷりと詰まった素晴らしいアルバムである。
来日後、オリジナルメンバーでヴォーカリストの Giulio the Bastad にインタビュー!


ついに来日という事でしたがどうでしたか?

Giulio : ようやく夢が叶った。26年間のバンド活動の中でもっとも忘れがたい経験の1つになったよ。
すべてのショーは素晴らしかった。



日本では何回ライブをやられたのですか?

Giulio : 我々は、大阪、名古屋、横浜と、そして東京では Obscene Extreme Asia フェスで2回プレイした。

日本ではどんなバンドと一緒に共演したのですか? 日本バンドはどう思いますか?

Giulio : 私は日本のハードコアとグラインドコアの大ファンなんだ。まだキッズの頃からOUTO, SYSTEMATIC DEATH, CONFUSE, G.I.S.M., LIPCREAM, S.O.B., GUDON, CROW, NIGHTMARE, GAI などの日本のバンドのレコードを集めていて全て素晴らしいバンドばかりだ。
そしてSYSTEMATIC DEATH, FRAMTID, GORE BEYOND NECROPSY, FINAL EXIT, SENSELESS APOCALYPSEなどと一緒に共演出来た事は私たちにとって最大の名誉的な事です。

またこれまで知らなかった RED, NOT A NAME SOLDIERS, SELF DECONSTRUCTION など素晴らしいバンドを発見出来た。彼らはみなキラーだった。
本当にもう一度日本に行きたい。


Obscene Extreme Asia フェスはどうでしたか?

Giulio : すべての驚くべきバンドと、とても良い雰囲気で本当にグレートだった。
Curby (Obscene Extreme主催者) は私たちの昔からの友人だし、彼は素晴らしい主催者だ。
そして、地元での運営をしてくれた Naru / Obliteration とその他、手伝ってくれた全ての人に素晴らしいイベントを運営してくれて感謝している。来年も継続してくれる事を願ってます。

日本でなにか面白い事や驚く事はありましたか?

Giulio : ツアーで訪れた街や東京では人々が健全な精神とエネルギーで働き、非常に整理整頓された国という事が好きです。
また食べ物は楽しみました。特にそば/ラーメン/うどん!! とってもヘルシーで美味しい!




インタビューありがとうございました。最後に日本のファンに一言!

応援してくれてありがとう! いつかまた日本に戻ってきたいです。

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